「旅行セラピー」という言葉をご存じでしょうか?
英語では「トラベルセラピー」とも呼ばれており、昨年の2022年にオーストラリアにある大学が共同研究で提案したセラピー法です。
休日に旅行へ行くことは、精神的病を抱えている人にとって、多くの面でプラスの影響をもたらす可能性があるという研究内容です。
普段、仕事にプライベートと多忙な中で「何だかしんどいな・・・」「誰も知らないところに飛んでいきたいな」という気持ちになることってないでしょうか?
心が前向きでない状態のときに旅や3泊程度の旅行に行くだけで、セラピー効果が期待できるというこの研究。
実際にどのような効用があるのか?を以下でご紹介します。
※注意:この研究はあくまで”提案”ベースです!精神的病を患っている人の医療介入に代替する手段として最も効果的か?という点に関しては、今後さらなる検証やデータ収集が行われます。
旅行がメンタルヘルスにもたらす効果・研究内容詳細
オーストラリアのエディスコーワン大学の精密医療センターとビジネス ロースクールが共同で行った今回の研究。
「ポジティブ心理学にもとづく認知症治療としての観光」と題して発表されました。
※ブログの最後に参考文献を貼っておきます
認知症の治療として、食事・運動などの生活スタイル改善や音楽、芸術などのセラピーが有効なことが分かっているそうで
今回はその上で「休日を利用した観光体験が、どのように機能する可能性があるか?を検討したはじめての研究です」とのこと。
旅行から受ける刺激はたくさんある
旅行と一口に言っても、滞在中に得られるモノ・コトは多岐に渡ります。
例えば以下のようなもの
・感情の経験(景色を見て感動するなど)
・認知の経験(あの国の、あの店で〇〇食べたなどの記憶)
・感覚の経験(飛行機・ツアー体験など)
・計画する力(脳機能への影響)
などなど、言われてみれば私のように旅好きな女性たちは、その時は意識していなくても感覚的にこれらの刺激を受けている、さらには
その刺激が心地よかったり、また旅に出たい!と思わせるクセになる要因なのかもしれません。
普段食べないものを食べたり、現地の人と交流したり、時にはトラブルに見舞われて1人で解決しなければいけなくなったり・・・。
「日常が辛くて”非日常”を味わいたい」が根っこになる願望ですよね。
いつもと違う新鮮な空気を吸い、海辺で日光を浴びるだけでもセロトニンと呼ばれる幸せホルモンが分泌されます。
うつ病・不安・ストレス軽減には旅行がオススメ?!(※)
会社員をしていれば基本的に2連休、または年に何度か数日間の連休しか取れません。
1ヵ月、2ヵ月の旅でなくても3日ほど休みを取り、気分転換に旅行へ行くだけで「うつ病・不安・ストレス軽減」に繋がることが今回の研究でも示されました。
ただしこの「旅行セラピー」が医療介入の代替となるには、冒頭でもお伝えした通り検証やデータ数が足りておらず断言できない状況。
今の段階では医療と併用することで、より効果の高い結果に繋がるのではないか?
と期待されているというレベルですので認識にご注意ください。
発表論文:Tourism as a dementia treatment based on positive psychology
参考文献:https://www.asianscientist.com/2022/07/in-the-lab/travel-therapy/
参考文献:Asian Scientist
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まとめ:私が1人旅をオススメする理由
以上、サクっとでしたが研究結果を元に「旅行ってメンタルヘルスに良いらしい!」ということをお伝えさせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
私自身、結婚前までは一つの拠点に留まらず、刺激を求めていろいろな土地で生活をしていました。
また住まなくとも、旅行や1ヵ月の旅をして心を癒すように意識していた気がします。
新しい景色、その土地で知り合う人、食べたことのない料理、時には母語でない言語でコミュニケーションを取ることさえ
疲れた心を癒す「旅行セラピー」になっていたんだな、ということが今回の研究を知って思いました。
これからもできる限りの時間と予算を持って、アジアのリゾート地へ出向きます。
その際は、みなさんの旅がより素晴らしいものになるよう情報を発信しますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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