旅行誌を片手に準備をし、カメラを抱えて飛行機に飛び乗るいつもの旅。
「何かきっかけがあれば、いつもと違う、壮大な冒険がしてみたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか?
今日は開設してまもないフォロワー数1,000人以下のインスタアカウントに、大手企業スポンサーをつけてアメリカを横断したゲストをお招きし
「フォロワー数の少ないSNSアカウントでも大手企業をスポンサーにつける方法」を根掘り葉掘り伺いました。
▼こんな方に読んでほしい内容です▼
・いつもと違う旅をしたい
・人生で一度大きなことを成し遂げたい
・成功体験を積んで今後につなげたい
・”普通の人”である自分でも何かできないか
旅好き向けに書いていますが、SNSでスポンサーを獲得する本質は変わらないので、他の業界の方でもためになります。
内木場 功樹(うちこば こうき)さんの自己紹介
内木場さん、本日はお時間をいただきありがとうございます!まず初めに自己紹介をお願いします。
こちらこそお招きいただきありがとうございます。
内木場 功樹(うちこば こうき)と申します。
通称こばちゃんと呼ばれているので、呼びやすい名前でぜひ呼んでくださいね!
現在、まもなく卒業を迎える「ノマド大学生」として兵庫・東京・香川の3拠点で活動をしています。
仕事はIT系のメガベンチャーと、個人で請け負うフリーランスの二足の草鞋です。
学生時代の多くはTABIPPOという学生団体の高松支部の副代表に就任し時間を費やしました。
今回取材をしていただくきっかけになった「@flat_travelman」の運営者。
昨年の10月、某大手ポケットWi-fiの企業様にスポンサーとなっていただき、大学生7人でアメリカはキャンピングカーで横断の旅を実行しました。
学生の枠を超えていろいろな場所で活動なさっているのですね!さっそくお話を伺いましょう。
フォロワーの少ないSNSに大手スポンサーがついた経緯
まずは開設してすぐの旅アカウントに、大手企業のスポンサーがついた経緯を教えてください。
はい。
某大手ポケットWi-fi企業様にスポンサーとなっていただいた経緯の概要はこのような流れです。
①友人7名でアメリカ横断を構想
②普通に行くのではなく何かしたい
③旅メディアを運営する知人がいるので営業をかける
→ベンチャーのため財源が厳しく記事依頼ができない
→代わりに大手企業へ橋渡しとして企画案を提案してもらう
④企画案が承認されスポンサー契約へとつながった
ざっくりと☝上記の流れでスポンサー契約が決まりました。
しかし、裏話をするとこのアカウントは「@flat_travelman」スポンサー契約に結び付けるために後から作ったもの。
後に営業方法のコツをお伝えしますが、合わせてポートフォリオとして提出するために後付けで作りました。
友人7人でキャンピングカーを使ってアメリカ横断を決めた時から「普通の旅」では嫌だったのです。
2022年の6月に、一緒にアジアを旅していた友達が、立ち上げて間もない旅メディアへ記事出稿をしていました。
私も、「せっかくのアメリカ横断というコンテンツ、このメディアに出稿したい!」と思い、そのメディア統括の方に相談をしたのがきっかけでした。
ベンチャーなので財源に限りがあり、アメリカ横断中の記事出稿は厳しい。
かと言って、見ず知らずの学生が営業をかけたところで見向きもされない・・・。
そこで統括の方に、大手Wi-fi企業様の仲介に入っていただき、私が考案した企画案などを通していただきました。
なるほど!人脈が功を為してスポンサー契約が結べたのですね!
スポンサーに営業をかけるときのコツ
スポンサーになっていただきたい企業の心を動かす営業のコツはありますか?
私が内定先のインターンで学んだ営業手法を肝に銘じて実行しました。
それが☟で
①自分のポジション(立場)を明確にする
②相手の弱みを把握し、そこにめがけて提案する
この2つが営業においてとても大切になると思っています。
今回の大手Wi-fi企業様との関係性を例に深堀りします。
▼①自分たちのポジションについて▼
私たちのポジションは学生であること、さらに、インスタ上でメンバー全員をメンションすると
彼らも容易に個人アカウントで共有してくれるので、何千人ものリーチへつながります。
このリーチ数は記事出稿だけでは賄えなかったので
スポンサー獲得の確度を上げるため、インスタグラムのアカウントを作成しました。
横断をした10月は、ちょうど学生が卒業旅行を考え出す時期。
その時期に大学生が発信し、同世代にスポンサー企業のサービス(ポケットWi-Fi)を知ってもらうことは、
企業としても喉から手が出るほど欲しいものだと推測しました。
▼②相手の弱みを把握し、上手くアプローチ▼
企業のSNSを分析すると、アクティブユーザーが少なかったので
これはチャンスだ!と思い、開設するインスタのアカウントを「旅 初心者向け」に設定。
ポケットWi-fiは初心者必須のアイテムであることから
などアカウント設計のときに計算し「私の発信では学生世代の旅初心者に向けてリーチが可能です」ということと
「卒業旅行に向けて海外旅行の情報を必要とする人に向けて発信している」ということが一目瞭然のコンテンツでアピールしました。
なるほど!あの見やすいインスタは全て設計から計算されていたのですね!素晴らしい!
契約時に注意すること
続いて、企業とスポンサー契約を取るときに注意することはありますか?
書面の契約関係は、さきほどお伝えした旅メディア統括の方にお願いしたので分かり兼ねますが
初歩的なところで言うと
・ロゴの使い方
・企業名の表記
ぐらいでしょうか。
幸い、とても素晴らしい企業様だったので上記の2つさえ押さえておけば、あとは自由に発信させていただけました。
スポンサー契約の収益体制&裏事情
ちなみに、少し裏事情をお話すると
基本的にスポンサー契約を取っても金銭での援助は難しいようです。
だいたいが「無償で商品提供」なので、そこは理解すべきかと。
今回、私たちも7人分のポケットWi-fiを1ヵ月、無償で提供していただきました。
それは知らなかったです!裏事情までありがとうございます(笑)
コンテンツ運営で大切にすること
スポンサーがついた後のコンテンツ運営で大切なことはありますか?
そうですね、少し業界用語で言えば「ユーザーコンテンツが増えること」ですね。
どういうことか?というと
・ストーリーで質問箱を使い、フォロワーさんとの交流を増やす
・いただいたDMも一つ一つ丁寧に返す
・保存してもらうようにデザインを工夫
・イイネやコメントをもらう導線作り
などアクティブユーザーを増やす努力をしました。
その結果は定期的に企業様へ報告もしていましたね。
企業様は「自分たちの商品は役に立っているのだろうか?」という不安を抱えています。
そこでフォロワーさんの反応や、興味関心を抱く様子を共有することで信頼度がアップしますから。
スポンサーがつくことのメリット
そろそろ終盤にさしかかりました!スポンサーをつけるメリットは何かありますか?
メリットは「信頼度」や「権威性」です。
次、何かSNSを使用した仕事をしたい!と思ったときに、大手企業様と契約していた前例があるだけで出だしが変ってきます。
「この人、アカウントは信頼できる」と思っていただくためには充分な履歴。
とくにインスタはフォロワーを買っていたり、健全に運営していない人が多いプラットフォーム。
その中でも誠心誠意をもって質の高いコンテンツを生み続ければ、仕事の幅も広がるはずです。
スポンサーがつくことのデメリット
個人的にデメリットはあまり感じませんが、強いて言えば
自身の割けるリソースを見誤らず、確実にやり遂げられる内容で契約しなければ信頼は地の底。
私は今回インスタが得意ということと、旅コンテンツが相まって満足のいく仕事ができたと思っています。
しかし「スポンサーついたぜ!いえーい」とあぐらをかくタイプには厳しいでしょうね。
まぁ企業も慎重に相手を選ぶので、その前にふるいにかけられるかもしれませんが・・・
たしかに、スポンサー契約は月単位のこともあるでしょうから、責任を持って仕事に取り組むのは前提ですね。
フォロワー数が少ないアカウントがスポンサーを獲得するために必要なこと
フォロワーが少ないアカウントがスポンサーを獲得するために必要なことはありますか?
必要なことは3つあります。
①誰が聞いても納得する理由を揃えること
②相手の弱点を理解すること
③媒体とスキルセットは相談すること
①の誰が聞いても納得する理由を揃えることに関して、データを見せるだけ、うわべで理想論を並べるだけではなく
冒頭でお伝えしたように、自身のポジションを明確にしつつこちらの提案に対し
「そりゃそうだよね~!」と誰もが納得する材料を揃えられるか?が重要です。
私の場合は(学生・7人・旅が活発な学生世代に向けて一気にリーチ可能・初心者の悩みをカバーできるコンテンツの一点集中発信)などなど・・・。
ぐうの音もでない提案ができれば最高ですよね。
最後にこれからSNSで企業と仕事をしたい人に一言!
ここまで読んでくださった読者のみなさんに向けて一言お願いします!
SNSでスポンサーを取るには、ビジネスで必要なたくさんのスキルが求められます。
・企画
・営業や提案
・コンテンツ制作
・市場分析
挑戦して必ずしも契約できるとは限りませんが、それまでの過程はきっとこの先、ビジネスシーンにおいて役に立つはずです。
今日の内容が少しでも参考になれば幸いです。
ぜひ、一生の思い出に残る旅を実現しましょう!
最後に|インタビューを終えて
内木場さんにインタビューをして、チャレンジ精神が旺盛の反面、ちみつに計画や戦略を練って実行にうつされるなという印象でした。
アメリカ横断の旅で初めてスポンサー契約を獲得したことで
周囲の友人たちから多くの反響があったそうです。
「今度アジアへ旅に出るんだけど、企業に営業のしかたを教えてほしい」
「世界一周へ行く予定なんだけど、どうやって企業の支援を得られるかな?」
同世代が何か挑戦をするきっかけになれたことが何よりも嬉しい!とおっしゃっていました。
筆者スーもまだまだ駆け出しですが、パワフルなパワーをもらったのでブログ運営を頑張っていきます。
内木場さんのSNSアカウント一覧
個人インスタグラム:内木場さん個人アカウント
初心者向け旅アカウント:フラっと✈海外旅行をもっと身近に
※記事内の写真は全て内木場さんからの提供です。
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