「パートナーシップ」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
LGBTフレンドリー・事実婚・夫婦別姓・選択的夫婦別姓・国際結婚など人さまざまでしょう。
私たち夫婦、家族も例外ではなく国際結婚で夫婦別姓です。
また私の両親は事実婚10年目₊週末婚、義父母は現在、国を跨いで遠距離婚をしています。
今の時代ジェンダーに関する定義も多様になってきた中で、日本の従来における「女は家を守り、男は外で稼ぐ」概念が通用しなくなってきました。
今日は日本で活躍する”多様なパートナーシップ”を推奨し、取り組んでいる企業を5選ご紹介します。
①CRAZY WEDDING
飛びぬけた企画力と、演出力で業界を一世風靡したCRAZY WEDDING。
「CELEBRATION for all – すべての人に等しくお祝いを –」をスローガンに、2019年よりLGBTQの方のセレモニーに力を入れている会社です。
中でも先駆者と言っても過言ではない「渡部理恵さん」をご存じでしょうか?
LGBTQプロデューサーとして、式場IWAI OMOTESANDOで多くのカップルの幸せな一歩をサポートしていらっしゃいます。
数多くの結婚式を手掛ける中で、セクシャルマイノリティと呼ばれる方たちが法律上、結婚できないと苦労されていることを知り
ウェディング業界でも特に力を入れてこれまでに20組以上のセレモニーを実施。
その熱意に賛同する人たちが増え続けSNSやネット記事でも話題になりました。
実は私自身、一度だけ渡部さんのオンラインイベントに参加したことがあります。
当日はLGBTQの方がテーマではなかったのですが、会社の代表としてCRAZY WEDDINGが目指す世界を熱くシェアしてくださったのが印象的でした。
②ラッシュジャパン合同会社
自然派石けんで有名なラッシュが、「結婚の自由をすべての人に」をスローガンに掲げ、同性婚法制化に向けた啓発キャンペーンを実施しました。
〈主な取り組み〉
・婚姻関係にないパートナーも家族と認め「パートナー登録制度」をつくり、弔事休暇や介護休暇を取得可能に。
・病気やケガの治療の際に利用できる傷病休職の適用範囲を拡大⇒性別適合手術も適用することに。
・社内のトイレの色分けを廃止し、木材のトイレマークを使用。
・「結婚の自由をすべての人に」という同性婚法制化に向けたキャンペーンを実施。
反響を呼び、6/24~7/10まで第二弾も開催。賛同する12名のクリエイターによって12種のアートが描かれ、賛同の輪を広げていく「ArtでAction」を展開。
ラッシュはNo動物実験だけでなく、スタッフの多様性を重視しているLGBTQフレンドリー最先端の企業です。
また、スタッフ1人1人の個性を大切にする風潮は外資系企業ならではではないでしょうか。
店舗に行くと、髪色やメイクがさまざまなスタッフの方によるイキイキとした接客が印象的で若者から絶大なる人気を誇っています。
③メルカリ
メルカリは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを掲げ、日々挑戦をしている会社です。
あらゆる人が自分らしく、ポテンシャルを発揮して活躍できる社会を目指すために「Diversity & Inclusion」という考え方を根底に持っています。
メルカリの企業文化として”数値にこだわらない”という概念があります。
より本質的な多様性への働きかけは、会社や組織が陥りがちな数値的なゴールによるものではなく、そこに関わる全ての個人の思想や行動によって示されるはずです。
多様でインクルーシブな組織・カルチャーを創るために、構造的課題を解決するためのアクションにコミットします。
メルカリ公式HP
こういう考え方が社員に根付いている証拠に「PRIDE指標2021」にて「ゴールド」を受賞。
日系企業では珍しく、海外の技術者を直接雇用する専門のリクルーターもいるそうです。
〈主な取り組み〉
・「無意識バイアストレーニング」などの多様性に注力した研修を実施。
・LGBTQ+について理解し、D&Iを推進することを目的に社内研修「Mercari Pride E-Learning」を無償公開⇒全社員対象。
④スターバックス コーヒー ジャパン
スターバックスは、お互いに心から認め合い、誰もが自分の居場所と感じられるような文化をつくることを大切にしている会社です。
“多様性”と“人間らしさ”を求めるインクルージョン&ダイバーシティのテーマとして「NO FILTER」を掲げ、先入観や思い込み
人種、年齢、性別、役割や雇用形態、障がいの有無、個人の価値観などの違いを超えてすべての人を温かく迎え入れ
認め合い、そして一人ひとりが自分らしくいられる社会の実現を目指しています。
〈主な取り組み〉
・「同性パートナーシップ登録制度」および「性別適合手術のための特別休暇制度」の2つの人事制度導入。
・2年連続で東京レインボープライドに参加。参加従業員に対しては、LGBTQ+事前研修を実施。
・認定NPO法人ReBit(以下、ReBit)とともに実施している「レインボー学校プロジェクト」です。
スターバックスは、若者が多様な性について正しい知識を身に着け、安心して学校に通えるようになることを願って、多様性やLGBTQ+に関する出張授業を提供しています。
⑤サイボウズ
IT企業で知られるサイボウズは、社長の青野さんが夫婦別姓を訴えて裁判をしたことで知られています。
青野さん自身、結婚時に婿養子となり名前を変えることに大変苦労されたことがきっかけだとか。
そんな社内では「多様性」を推進する部署が作られたり、オウンドメディアのサイボウズ式でパートナーシップについて発信していらっしゃいます。
コロナ渦でいち早くリモートワークを始めたり、何かと先端を走っているサイボウズ。
就活生や転職者界隈では、その柔軟な多様性理解や個を尊重する会社の方針に賛同する人が多く、万年人気の企業です。
まとめ|時代は少しずつ変わってきている
一昔前では理解得難い制度や、方針だっただろう多様なパートナーシップ制度。
日本も欧米諸国を筆頭に少しずつ変化しているように思います。
「自分には関係ない!他人事だし」と思っていても、いつどこで当事者になるか?はたまた関わる機会があるか分かりません。
このブログのテーマである
「ちょっぴり暮らしの中にあるサステナブルなモノ・コト」を考える一つに、多様なパートナーシップも頭の片隅に置いておきたいところです。
今日の記事が少しでも、読んでくださっている方の知るきっかけになれば幸いです。
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