振り返ってみると20代は「何者かになりたい」症候群がぐっと押し寄せていました。
こんなはずじゃない。
人と同じなんて嫌だ。
私にしか生み出せない付加価値を・・・。
なんてたいそれた言葉を並べては、満たされない承認欲求の塊だったように思います。
今年で20代ラスト、30歳を目前に「巣ごもり暮らし」にいきついた経緯をお話させてください。
20代はみな「何者かになりたい」
比較的、自分より若い子たちと交流があるタイプ。
茶をしばきながら「私にもこんな時代あったな~」と思わされる場面が多いです。
20代前半の若かりし頃、日本が嫌いで今の自分に納得いかず海外へ飛び出しました。
また、若くして社会人を経験していたので、学歴コンプレックスが拭えなく社会人学生として短大にも行った。
20代って社会に出てばかりで自信がないので
”経験値”を足でかせいで武装しないと生きづらい年頃なんですよね。
周りと比べては何もかも足りない自分に嫌気がさすし
「自分はもっとできるはずだ!」と根拠のない自信と現実のギャップに思い悩むよね。
まさに私が例にあげたような若者でした。
「普通」がじつは難しいことに気づいた
刹那的に生きていた20代。
恋愛も仕事も一生懸命、手の抜きどころがわからずいつも全力だった。
そんな私も27歳で今の夫と結婚し、家庭に寄った「主婦」という肩書を手に入れることになった。
昔は仕事して→結婚して→子供を産んで→マイホーム
のような、レールが敷かれたド定番人生が嫌だったから海外に行ったんだけど
実際に結婚して家庭という組織の一員になったことで
「普通に平凡な人生」がどれほど難しいことなのか、ありがたいことなのかを思い知ったんです。
だってさ、物価高でいつもの日常を送ることで精一杯の人が大半なわけでしょう?
海外旅行や、娯楽、さらには子供までもが贅沢品なんて呼ばれる時代ですよ。
いつもがんばってくれる夫には頭が上がりません
30歳からの人生、究極の贅沢は「巣ごもり暮らし」
人生30年生きていると、あるていどの人付き合いや理想の生き方が見えてきます。
嫌な人とは無理して付き合う必要ないし
他人の視線を気にしながら生きていくことがどれだけ愚かなのか?ということにも気づく。
「私が望む理想の生き方」は変性すると思っています。
20代は羽ばたくように外の景色が見たかった。
30代は大好きな家で、大好きな人たちとほどよい距離感で巣ごもり暮らしを実現させたい。
私にとって究極の贅沢とは、なるべく雑音が少ない世界でのんびり過ごすことなのです。
あなたにとって、理想の暮らしとはどんなのですか?
この記事を読んでくださっているあなたにとって
向こう3年、5年の「理想の暮らし」ってどんなのですか?
私は”巣ごもり暮らしがしたい!”なんて声を大にして言えませんでした。
いい風に言っているけど、ようは引きこもりたいと宣言するようなものだから(笑)
だけどね、けっきょく他人が私やあなたの人生における責任を負ってくれるわけではありません。
だったらとことん理想の暮らしを追求しましょうよ。
まとめ|武装した20代からそぎ落とす30代へ
20代はたくさん勉強して、外の世界を見て武装してきました。
どこに行っても通用する人財になろう、と意気込んでは無理をしていたかもしれません。
今思うと「何もない30代をむかえること」が怖かったのです。
だからこそこれからの人生はなるべく無駄をそぎ落としていきたい。
人間関係・物・お金・経験・暮らし・仕事すべてにおいて身の丈にあった暮らしがしたい。
私にとって心地いい生き方を、これからも模索しながら実現させていきたいです。
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